ち遂にMarshall Gilkes Modelが日本でも正式発売になりましたね!みんな気になっているMarhall Gilkes Model、一体どんな楽器なのか…! というわけで今回はS.E.Shires公式アーティストである高井天音氏をスペシャルゲストにお迎えいたしまして、 色々と吹き比べしていただきました!!今回ご用意したのは天音氏が普段ご愛用していただいている7YLW/T00LW(いわゆるジムピュー仕様)、Marshall Gilkes Model、Edwards 9189CF/T302-1/T3SS(Marshall Gilkes氏がEdwardsを使用していたときに愛用されていたセッティング)の3本です!新旧のマーシャルジルケスモデルが吹き比べできるお店、もしかしたら日本でジョイブラスだけかもしれません… まずは普段愛用されており、S.E.Shires細管トロンボーンの中でも人気の高いモデルとなっている7YLW/T00LWから改めて吹いてもらいました!ちなみに試奏に使ったマウスピースですが、こちらも普段からご愛用されているBob Reeves Crake(Mercuryブランク)です! ~スペック~ ・7YLW(胴部分に比べて縁部分が薄い素材となっており、ベル縁に半田が回っている2枚取りのライトウェイト仕様) ・T00LW(.500ボアのアウターがイエローブラスのライトウェイトスライド) ・リードパイプは通常のイエローブラス製2番パイプ ―――改めてこちらのモデルを吹いてみていかがでしょうか。 そうですね。まずなんといっても柔らかく、まろやかに感じる暖かめな音色が非常に印象的ですね。尤もこれを気に入って購入して今使っているわけですが…笑 あとは他の楽器と比べて吹いてみた時、例えばレコーディングなどで他のホーンセクションと一緒に吹いたときにしっかりと存在感が示せる楽器だと思います。 またアービー・グリーンやトミー・ドーシーのソロを吹く時、いわゆる古き良き音色を出す必要がある時も応じてくれる楽器です。操作性も高く、音色とのバランスが非常に取れているモデルだと感じますね。 ただ他の二本と比べて吹いてみると少し重さを感じる気がします。ここが柔らかく暖かい音色を持つポイントなのかもしれませんね。 ~スペック~ ・9189CFベル(最薄の23ゲージを更にダブルバフ加工して薄くし、熱処理を加えたタイプ。縁に半田が回っている2枚取り) ・T-302-1(.500ボアのアウター、クルークがイエローブラス製のライトウェイトスライド) ・T3(.500)SSパイプ ―――EdwardsのMarshall Gilkesモデル、セッティング的には3番のSSパイプといった部分以外は先程の7YLWに似ているかな、といった印象なのですが、実際に吹いてみてどうでしょうか 吹き心地が軽く、吹き手側にモニターされるサウンドもよくとても楽に吹ける印象です。音色ですが銀パイプということもあって、クラシカルな成分がとても多いかなと感じます。それと、WKがとても押しやすいです笑 通常のジャズシーンはもちろん、小編成の室内楽的なジャズに向いているような気がします。綺麗なサウンドを持つ楽器で、Maria Schneider Orchestraなどの現代的なコンテンポラリービッグバンドでソロを吹いたり、それこそLost WordsやSound Stories(Gilkes氏のアルバム)のような曲を演奏するにはうってつけですね。 ~スペック~ ・MGベル※1YLWDF(2枚取り、胴と縁が同じ厚さの素材で縁に半田が回っているタイプのライトウェイトベル、ベルカット仕様) ・T00(.500ボア、スリーヴの付いたスタンダードウェイトのスライドに、MGモデル専用の支柱。アウターはイエローブラス製) ・3番イエローブラスマウスパイプ(MGモデルは3番のみ付属) ―――先程はEdwardsのMarshall仕様を吹いていただきましたが、S.E.ShiresのMarshall Gilkes Modelはどうでしたか。 ベルカットのせいか、ベルが鳴るというよりかはベルに抵抗を感じる独特な吹奏感がありますね。 Edwardsもそうでしたが、クラシカルにサウンドを寄せてきている印象があります。 楽器の抵抗が程よいおかげで、ペダルトーンはめちゃくちゃ出しやすいです!低音域から高音域までストレスなく吹けますね。 また細かいパッセージも程よい抵抗のおかげでハッキリと吹けます。 ―――Edwardsの重めの銀パイプに軽めのスライドやベルといったセッティングとは異なり、S.E.ShiresのMarshall Gilkesモデルは息抜けの良い3番のイエローブラス製マウスパイプにスライドやベルカットのベルなど、リードパイプの材質が変わったせいか全体的に重めのセッティングになっている事が、程よい抵抗感を生み出していそうですね。 はい。ただ、S.E.ShiresのMarshall Gilkes Modelは音色がちょっと無機質でマットな感じを受けました。良い意味でも悪い意味でも現代ちっくなサウンドかな、と。 ―――良く言えばどのジャンルにも対応出来るようなサウンド、悪く言えば強い主張を持ったサウンドではない、という事ですね。これは表裏一体の関係ではありますが…EdwardsとShiresの両モデルではコンセプトが全く異なった楽器にも思えます。これはどれが良い悪い、という問題ではなく奏者が今何を求めているか、な気がしますね。 というわけでMarshall Gilkes Model吹いてみた!でした~。 みなさん、こんにちは!TB担当の北澤です! 今回はご好評をいただいております、S.E.ShiresのQシリーズについて改めてご紹介していこうと思います。 「Qシリーズは安いけど、中国製の楽器でクオリティーはカスタムシリーズに劣るんでしょう?」 といった話を小耳にはさむ事が多く悲しくなったので、改めてきちんとQシリーズについてご紹介していきます。 まずS.E.Shiresのスローガンであり楽器製作において最も重要視されていること、それは「Quality without compromise」であり、和訳すると「妥協なき品質」となっております。 それはもちろんQシリーズにおいても同様で、品質に拘りつつなるべくコストを抑えてお客様に出来る限り良い物を、というコンセプトで製作されています。 カスタムシリーズと比べるとコスパに優れているQシリーズ。その理由は大きく分けて二つあります。 一つ目は、カスタムシリーズでは数多くのパーツを選択してオリジナルのモデルをチョイスすることが出来ますが、こちらのQシリーズではテナーバス、バス、テナーともにQシリーズ専用のセッティングのみに絞って製造されています。テーパーやスライドなどの仕様はQシリーズのテナーバス、バス、テナー全て共通となっております。(ベル材とロータリーはイエロー/ゴールド、ロータリー/アキシャルから選択可) これによりパーツ製造時のコストを大幅ダウンする事に成功しています。 またもちろんパーツ製造は外注ではなくS.E.Shires社にてカスタムシリーズと同様のラインで製作されております。パーツ自体もQシリーズの刻印は入っていますが、カスタムシリーズと同じパーツを用いていますのでベルだけCollin Williamsモデルに変えたり、はたまたロータリーセクションをカスタムシリーズのTru-boreバルブセクションに交換するといったことも可能です! 二つ目は、パーツ組み立ての工程を親会社であるEastman社で行っている事です。 こちらのEastman社は公式HP(※英語)を見て頂ければわかると思うのですが弦楽器に始まり木管楽器・金管楽器と多くの楽器を製造・販売しているグループ会社でありまして、S.E.Shiresもその傘下に入っています。 旧ブログから追い続けている熱心なお客様はこちらの記事(中国製シャイアーズ?)を既に読んだことがあるかもしれませんが、 まさにこのSteve Shires本人と数名の技術者が何度も技術指導に訪れていた中国の楽器製造メーカーがEastman社の中のEastman Windsでありました。 Eastman WindsがQシリーズの組み上げ工程を担っているのですが、こちらの会社は中国にある為にQシリーズは中国製、と評されることが多いようですが、 しかしながら”組み立て工程は中国の親会社で行われている”というのが正しい説明になります。 もちろん組み立て工程をS.E.Shires社で行わないということもコストを抑えている秘訣なのかもしれませんが、グループ会社に委託しているからこそ更に価格を抑えられている面もあるかもしれません。 しかしながらSteve Shires氏本人や技術者が何度も直接技術指導を行っている事、またEastman社が製造しているオリジナルブランドの楽器の質の高さ、技術力の高さ、また親会社(グループ会社)であるEastman社に組立工程を依頼していることから”外注”という表現は正しくなく、また”中国製”と表記、表現するのはQシリーズの本質を捉えておらず、正確ではない!と個人的には思っています…!(※Eastman社がオリジナルで出しているシリーズはややこしいことに外見はそっくりですが、こちらは製造から最後まで全てEastman社で行われています) また中国製というとどちらかというと安さ相応といったイメージが強い方が多いかもしれませんが(あくまで個人的な感想です)、海外メーカーの下請け製造を担った後に独立したHoxon社は高い品質を安価で実現させていますし、他のメーカーでもスチューデントモデルを中国の工場で製造していたりなどしています。品質の向上のレベル、おそるべし…。 そしてQシリーズ最大の特徴としては「組立の工程後、楽器は全てS.E.Shiresに戻され、改めて検品・調整されてから出荷される」という部分にあると思います。 なのでS.E.Shires社が「これでOK!」と言わなければその時点でその楽器は除けられてしまいます。 これもS.E.Shires社の「妥協せずに品質に徹底的にこだわる」といった姿勢から行われている事でしょう。 というわけでS.E.ShiresのQシリーズは品質も価格もずば抜けて一押しですよ!という記事でした。 TB担当 北澤 そろそろ梅雨入りかな?ということで雨が続く今日この頃。じめじめ湿度高め温度高めのTB担当 北澤は少々辛い季節です…。 さてさて、以前の投稿から間が空いてしまいましたが、「こんなときだからこそできる事!(Youtube音楽巡りのすゝめ編)」を書いていこうと思います! 楽器を練習するだけが音楽ではありません。いろいろなジャンルの音楽を聴き、その良さに触れることも楽器を演奏する上で必ず役に立ちますし、自身の音楽の楽しみの幅も広がって良い事ずくめだと思います。というわけで今回は私の趣味でジャズを中心に私おすすめのYoutube巡りの仕方を書いてみようと思います! さて、まずYoutubeといえば最初の検索ワードが肝心ですよね。もちろん「Jazz Trombone」「Jazz Orchestra」と検索して手当たり次第につまみ食いしていくのも面白いのですが、個人的におすすめなのはドイツの各放送局のビッグバンド、WDRやHR、NDRが若手のアーティストや熟練のアーティストなどとコラボしたリハーサル映像、はたまた本番の映像をフルで公開しているのでそこをまずは見ていくのが楽しいのかな、と思います。ジャズ以外にも色々なアーティストとコラボしてるので、気づいたら行きつく先が違うジャンルというのもしばしば… ということでまずはこちらをお聴きください。 HR Big Bandとアコーディオン奏者の鬼才 Vincent Peiraniとのコラボのライブ映像ですね。フルで高画質でアップロードしちゃう辺り太っ腹。ちなみに普段ジャズを聴かない方、あるいはあまり聞かないジャンルの音楽を聞く時は聞き流す程度で「あ、今の部分カッコよかった!」というところから少しずつ広げていくくらいが良いと思います。最初から惹きこまれるジャンルや曲もありますが、じわじわ惹きこまれて沼にハマるパターンもあります。自分にとってのコンテンポラリージャズはまさにそれでした… 個人的には28:40~のHypnoticがお気に入りです。繰り返されるフレーズから滑らかに盛り上がっていく曲名の「催眠術」のように聞き入ってしまう魅力がありますね。自分がミニマル系が好きというのもありますが… Vincent Peirani、かっこいい…かっこよくないですか!?ということで今回はVincent PeiraniをスタートにYoutube巡りをしてみましょう!(強引) こちらも個人的に好きな組み合わせ、Sax奏者のEmile Parisienとのデュオです。もう既に立ち姿からオーラが凄い。ジョジョ立ちのような姿勢から繰り出される蹴り…演奏が盛り上がれば盛り上がるほど繰り出される謎のアクション…なぜ途中で座る動作が挟まれるのか…! と動作は一旦置いといて、どこか民族儀式的な雰囲気を感じるメロディー。ちょっぴり中毒性がありますね。好き。(直球) そろそろYoutube巡りのコツにお気づきの方もいらっしゃると思います。 そう、最初にアーティストを決めてその人を中心に動画を漁り、その中で気になった人にフォーカスを合わせてまた検索して動画を漁るという無限にYoutubeを巡る旅に出れます!私はこの方法で夜から翌朝までYoutubeを連日巡り、生活リズムを壊し不眠症になったことがあります(実話) Youtubeでこうやって動画を漁っていると不思議と自分が好きな他のアーティストに行きつくことが結構多くて楽しいです。 例えばEmile Parisienとアルバムやライブで共演している作編曲家でありCl/Sax奏者であるMichel Portalは自分が好きなTB奏者 第1位のNils Wogramとライブしてたりします。音楽の世界は広くて狭い…! と、このような感じでたまにはYoutubeでどっぷりと音楽巡りをしてみるのもいかがでしょうか。 もちろん知り合いにおススメされた新しいジャンルやバンドなどから広げていくのも楽しいかもしれません。 そして最後に個人的に一押しの動画を貼って〆とします。よきYoutubeライフを! TB担当 北澤 みなさん、お久しぶりです!TB担当の北澤です。Blogを書くのもほぼ二ヶ月ぶりでしょうか。 緊急事態宣言を受けて長らく休業としておりましたが本日からジョイブラス、通常営業しております! いわゆる「密です…密です…!」を避けるために試奏室の予約システムが導入されたり、消毒や除菌・スタッフのマスクの着用、マウスピースや楽器の消毒洗浄もこれまで以上に徹底しているなど以前とは変わった点もありますが、基本的にはスタッフも変わらず元気にやっております。もちろんご予約がなくてもご来店可能ですので、みなさま是非お気軽に足を運んでいただけますとスタッフ一同喜びます! さて、本日からトロンボーン担当に一人新人スタッフが加わりました。お客さまの中にはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、超大型新人の大島知之さんです! 僕と同じで元々お客様としてよくジョイブラスに来てくださっていて、そのままジョイブラスのスタッフに加わるというパターンです!普段はバス、コントラバス吹きということで今回トロンボーンチームは ・細管テナー、太管テナーバス 担当 北澤 ・太管テナーバス、バス、アルト 担当 倉富 ・バス、コントラバス 担当 大島 ・トロンボーン全般、Tilz 担当 湯村 と最強の布陣になりました!もし楽器やマウスピースを選びたい、相談したい…!というお客様がいらしましたら、HPトップからスタッフの出勤日をチェックしてご予約をして頂けると各スペシャリストがご対応させていただきます! ぜひぜひお越しくださいませ。 休業期間中に書きたいBlogネタがたくさん溜まっているのですが、今回はこの辺で終わらせていただきます。 おいおい大島さん自身の自己紹介記事も上がると思いますのでお楽しみに! 今年もようやく暖かくなってきたなぁ…と安心したのも束の間、明日は真冬でもあまりないほどの極寒、もしかしたら雪が降るかも…という事で寒暖差に今から震えているTB担当 北澤です。 次回はS.E.ShiresかRathか…と前回の記事で書いたような気がしますが、予定を変更して今回はGetzenをご紹介していこうと思います! Getzenといえば太管トロンボーンではもう既にお馴染みのメーカーですね。テナーバスの3047シリーズやバスの3062シリーズ、はたまた4147IBや4047DS等々。音大生からプロ奏者も愛用する一流メーカーです。またベルやバルブセクション、スライドやマウスパイプ等多種多様なラインナップの中から奏者自身の好みのセッティングを選ぶことが出来るEdwardsもこのGetzen社のブランドです。 さて、今回ご紹介するのはそんなGetzen社の細管トロンボーンの代名詞とも呼べる”3508Y/R”です。 このモデルの特徴は、なんといっても楽器設計における全体のバランスの良さだと思います。 7-3/4インチの23ゲージの薄めのベル(※21、22、23の順で薄くなっていく。23は最軽量)に半田が縁に回っているタイプ、スライドは.500/.508のデュアルボアニッケルスライド。主管、グースネックは支柱を含めて全てイエローブラスを採用。スライド右手の持ち手部分の支柱もイエローブラスになっていますね。 またEdwardsとは異なりベルはFixed仕様となっており交換不可なのですが、マウスパイプは1、2、3番が付属しており吹奏感や音色を含め、好みのセッティングに変えることが出来ます。 反応の良さに音色の豊かさのバランスがとても素晴らしく、クラシカルにもジャズにもポップスにもオールラウンダーに使える一本となっております。 より倍音が多く豊かな音色を求める方は、別売りとはなってはいるのですがスターリングシルバー製のマウスパイプに差し替えるのもおススメです。 さて、現在店頭に在庫がございますのは3508Yでございます。またこちらの3508Y、ベルセクションだけを見ればかのMarshall Gilkes氏が使用しているEdwardsの個体とスペックが殆ど同じだったりします。 (Marshall Gilkes氏が愛用しているEdwardsの細管テナーのスペックは9189CFベル、同じ7-3/4サイズの23ゲージのイエローブラスベル。ただし焼き処理と、ダブルバフと呼ばれる更にベルを薄くする加工が施されています。) スライドの方は.500のシングルボア、アウターがイエローブラスのスライドに3番のスターリングシルバーのマウスパイプを組み合わせていますね。 標準とされるマウスパイプはEdwards、Getzen、S.E.Shiresでも二番のマウスパイプになっておりましてそれ以外を試さずに買われる方も多いのですが、ぜひ試奏の際にはリードパイプを取り換えて吹いてみてください!印象や音色が結構変わってきますよ!
しかしまたMarshall Gilkesと福田組やりたいですねー…早く色々な騒ぎが落ち着いてくれればいいのに、と思うTB担当 北澤でした。次回こそはS.E.Shiresを特集したいと思います!そしてジャズと出会いとコンテンと(後)の方の執筆も進めて参りますのでお楽しみに! みなさんこんにちは。最近は晴れの日も増え気温も暖かく、日光浴が心地良いですね! これで花粉が飛んでなければ最高なのですが…許すまじ花粉! さて今回はいつもの細管紹介シリーズではなく、ブログリレーの方の記事を書こうかなーと思います。 色々と書く内容を考えては迷ったのですが、やはり一番好きなものについてまつわるものを書くのが一番だと思うのでここは僕の「ジャズ」との出会いと「コンテンポラリージャズ(略してコンテン)」に染まるまで…いや堕ちるまでのエピソードを綴りたいと思います。 まず最初のジャズとの出会いは遡る事中学生時代、今でも放映されている題名のない音楽会の40周年特別企画「THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA」を見た時でした。ゲストはギター奏者でもありボーカルも出来ちゃうJohn Pizzarelli。他にもメンバーを今見るとSnooky Youngが乗っていたりといたりとかなり豪華でした… さてさてそんなことも露知らず当時の私は番組を眺めていたたわけですが、演奏されていた曲目はJohn Pizzarelliが歌うスタンダートナンバー。Don't Get Around Much Anymore、Sattin Doll、Fly Me to The Moon、A Trainなどなど。ジャズの知識なんて一かけらもないのですが、どことなく雰囲気の良さに惹かれていきました。まるで緊張感がない、というと語弊があると思いますが良い意味でメンバーがリラックスしていて、それが演奏にも出ている。そんな印象を受けました。 当時所属していた吹奏楽と言えば、学生の学びの場ということもあり「服装はきっちり演奏する時の姿勢はきっちりと!」「譜面台の見た目は揃えてきっちり!」「先生が何か言ったら大声で返事『はい』!」「本番は厳かに静粛に!」といったような重苦しい雰囲気で(※あくまで主観です)正直ちょっと苦手でした。本番の空気が無駄に重いと感じたのはまだ自分が若く経験も浅く、無駄に緊張しすぎていたという事もあるとは思いますが…。 しかしそんなイメージとはまるで正反対のこのバンド、演奏。嗚呼こういう音楽もあるんだ、と。 そんなジャズに惹かれていた自分に大きな衝撃を与えたのが、最後に演奏されたTBセクションをフィーチャーしたSunny Side On the Streetです。 貼ってある動画は演奏しているバンドは異なりますが同アレンジのSunny Side On The Streetが聴けます。もちろんフィーチャーされているTBセクションもかっこいい、ソロまわしを聞いている周囲のメンバーも楽しそうに演奏してて…もう…ええやん…最高やん…という気持ちで一杯でした。 ※ちなみに上記の演奏はUS Army Bluesの演奏です。9:00辺りからSunny Side On The Streetをやってます。こちらの演奏は本家のものとは違って元気満点、快活に歩いている感じでこれはこれで良いですね。(諸事情により本家本元の動画は貼れませんが、検索するとすぐ出てくるので是非聞いてみてください…) そんなこんなでジャズの虜になった私ですが、偶然にもその後Manhattan Jazz Orchestraの来日公演を聞ける機会がありまして、そこでまたJim Pugh、John Fedchock、Larry Farrell、Dave Taylorというハイパー豪華メンバーを始めLew Solof、Ryan Kisor、Scott Wendholt、Chris Hunter、Scott Robinson…このライブでとどめを刺されましたね。 さて次に大きな転機、ライトに入るきっかけとなる出来事が訪れるのは高校生の時となるのですが、そちらも長くなりそうなのでまた次回お話いたしましょう。 <次回予告> なんだかんだでライトに入った僕。ライトといえばコンテンポラリージャズをやるバンドということを知らず…。Jim McNeelyアレンジののSing Sing Singでコンテンの洗礼を浴びる僕「え、これズレてるんじゃないの…!?え…これで合ってるの!?何このフリーソロ!?やっぱりBSに入っておくべきだった!?」 次回!コンテンの沼は深い!みなさま乞うご期待! TB担当 北澤 みなさんこんにちは!TB 担当の北澤です!スタッフ全員が書いているブログリレーとは別に、こちらのシリーズも並行してどんどん書いていきますよ! さて、今回ご紹介するメーカーは台湾のメーカーであるXOをご紹介していきたいと思います。 私が中高校生の時代(かれこれ10年以上前)はトロンボーンの楽器メーカーと言えばアメリカ、日本、ドイツ、フランスのものが一級品、中国や台湾などのメーカーはお値段はお求めやすい価格で貼りますが品質が…といった風潮が強かったと記憶しています。 しかしながら技術進歩や各メーカーの凄まじい努力により、現在ではさる有名メーカーの楽器製造の下請けや、バルブケーシングのパーツ供給、はたまたオリジナルブランドを立ち上げて楽器製造を行っているメーカーも存在するほどの品質の高さを誇っています。 ジョイブラスで扱っているQueen Brass(Zorro Ⅱ、C-Line、HINO Model)も、常に品質の高さにこだわり続け、世界的評価も高い台湾のメーカーであるHoxon社と眞田貿易のコラボレーションで生まれたトランペットです。 さて今回紹介するXOも日本のメーカーが開発・設計に携わっているコラボレーションブランドであります。 トランペット、フリューゲルホロン、ピッコロトランペット、そしてテナー、テナーバス、バストロンボーンと豊富なラインナップを取り揃え、そして各種モデル価格を抑えながらも高い品質との両立を実現しているメーカーです。 そしてこちらの記事では、その豊富なラインナップの中でも細管テナーである 1632 ”John Fedchok Model”に焦点を合わせてご紹介していきたいと思います。 まずこちらのシグネチャーモデルのアーティストでありますJohn Fedchok氏を簡単にご紹介しましょう。 彼はNYのトロンボーン奏者でありソリストとして活躍する他、自身のリーダービッグバンドを率いたり、有名ビッグバンドのセクションプレイヤーとして、また数多くの作編曲なども手掛けている名アレンジャーとしても名が知られています。 アメリカにダウンビートというジャズの雑誌があるのですが、そちらの読者投票でトロンボーン奏者、アレンジャー、ビッグバンドで四年連続でノミネートを果たしたことがあるからも人気の高さが伺えると思います。 上の動画は彼が率いるJohn Fedchock New York Big BandのTBフィーチャー曲であるCaravanのライブ版です。高速で複雑なフレーズをいとも容易く滑らかに吹きこなし、とても柔らかでスムースな音色が特徴的ですね。2000年代にManhattan Jazz Orchestraのメンバーとして来日していた時に生で聴いたことがあるのですが、涼しい顔してめちゃくちゃ難しいフレーズをこれでもかというくらいソロで吹いていたのは今でも記憶に残っています。 (しかしこのバンド、Keith O'QuinnやGeorge Flynn、Charles Pillow、Rich Perry、Scott Robinson、Scott Wendholt、John Rileyなど学バン民が歓喜しそうな豪華メンバーが揃ってますね・・・!) さてさて本題の1632 "John Fedchok Model" ですが、スペックとしては7-1/2のゴールドブラスベルに.500のウルトラライトのニッケルスライド、リードパイプはニッケルシルバーというスペックになっています。彼は元々Kingの2Bのバランサーなしを愛用していたこともあって、全体的にKingを軽量にし、更に反応性やコントロール性、レスポンスなどを追及していったモデルといった印象を受けます。
動画でも語られていますが、スライドがとにかく軽い!こんなに軽くていいの!?と思うくらい軽く、スライド操作に全くストレスがありません。また軽量化したことで音色が薄くなるのでは…?と思われる方もいると思いますが、ベル素材が銅の比率が高いゴールドブラスということもあり音色も非常に暖かくかつスムースな音色を持つ楽器に仕上がっています。 また店頭にあるモデルには3ピースタイプの小柄なバランサーが付属しており、標準ではネック側に大きく寄せた状態で装着されています。バランサーの位置をネック寄りにすることでよりフォーカスされた音色、アーティキュレーションを得られる、と氏は別の動画で語っています。このバランスは個人の好みが大きいので、着脱や付ける位置を含めて色々と弄ってみるのも楽しいかも知れません。 そしてこのモデルの一番の特徴と言えば、なんといってもとってもお求めやすい価格という事です! 細管テナーといえば一部のスチューデントモデルを除き軒並み税抜定価が30万円~が相場となっているのですが、こちらのモデルはなんと30万を切る27万円!(※2020/03/17 現在) 実売価格だと税込でも20万円台前半といったところでしょうか。 ジョイブラスにお越しになった際はぜひぜひお試しくださいませ! 次は太管テナーバス、バスでは絶賛人気急上昇中のS.E.Shiresをご紹介しようと思います。そしてブログリレー!内容どうしようか考えてます…学バン時代の思い出話や今だから言える小話や裏話、もしくは楽器修理やマニアックな楽器話など…アイディア絶賛募集中です! そうそう、今更ですがジョイブラスのHPリニューアルに伴ってお問い合わせページのコンタクトフォームが設置されています。マウスピースや楽器の在庫に関するご質問、オンラインショップに掲載されている中古楽器の細かい状態や、はたまた様々な修理や疑問など…お気軽にお問い合わせが出来るようになりました!楽器の試奏なども事前にご連絡頂ければ、準備万端な体制でお客様をお迎えすることが可能ですのでぜひぜひこちらも宜しくお願い致します。 TB担当 北澤 こんにちは!北澤です。最近は朝早くお店に来て試奏室で練習をしています!やはりちゃんと毎日ウォーミングアップからしっかり始めて練習をきっちりやると調子がいいですね…!(当たり前) そのうちお薦めのウォーミングアップ方や教本など、機会があったらこちらも紹介していこうかなー、と思います。需要があればですが…。 さてさて細簿と続いている「独断と偏見による細管テナー紹介シリーズ」ですが今回のVol.3ではK&Hをご紹介していきたいと思います。 創業1948年、ドイツのメーカーであるK&H。アルトから細管テナー、太管テナーバスやバスまで…。またジャーマンスタイルからアメリカンスタイルまで幅広くトロンボーンを製作しています。スローカーモデルやM'sモデル、またTシリーズなどのラインナップは皆さま一度は聞いたことはあると思います。 細管テナーに限ると、やはりBart van Lierモデルシリーズでしょうか。近頃の学バンの若い子たちを見るとKing、Bachなどの定番メーカーに次いでYAMAHAと共に使ってる方が多い印象です(※あくまで個人的な印象です!) 現在店頭にはBart van Lierモデルが二本並んでおります。右は新品のBvL 500 Vです。BvLシリーズには.480/88という細めのボアサイズと、.500ボアの太めのボアサイズの二種類が存在しているのですが、こちらは型番から分かる通り.500ボアの太めのモデルとなっています。 そしてなんといっても特徴的なバランサー。ヴァリアブルバランサーシステムと呼ばれる縦長の二本のバランサーをお好みに応じて脱着、あるいは向きを変えることによって自分好みの吹奏感のセッティングにすることが可能です。 K&Hなんといっても変な癖がなく、素直な鳴りや音色、そしてなんといっても吹きやすさ!ビッグバンドジャズと一口に言っても様々なジャンルが存在しますが、どれにも対応出来るオールラウンドな楽器だと思います。 僕も学バンに入ってから一番最初に買ったのはこちらのシリーズの.480/88のモデルでした!マウスパイプ交換式だったので後からスターリングシルバーのマウスパイプを注文して交換。気に入って使ってました!その後サークルの先輩が吹いていたKingの銀ベルに憧れ100周年の中古の銀ベルを買ったことで使用する機会が減ってしまい。その後眠らせておくには勿体ないということでサークルの後輩に譲ってしまったのですが…また、その辺りから楽器やマッピを色々買ったり売ったりをし始めて沼に…という話は長くなるのでここでは割愛。すぐ聞きたい!という方がもしいるのであれば、店頭に来てもらえればいつでもお話します!!(笑) さて話は逸れてしまいましたが、こちらのBvLシリーズは前回、そして前々回お話したKingとBachと同じ価格帯のラインナップとなっていまして、小回りの利くオールラウンダーな楽器としても、細管初心者の方が最初に選ぶ一本としてもお薦めできるモデルとなっています。 そして左にあるのは中古ではありますがBvL 500の、バランサーがネジ止め式の2ピースの旧来の形式のタイプになっているモデルです。 この個体、珍しいことにベル全面に豪華絢爛な龍の彫刻が施されています! 加えて、ベル部分のラッカーが剥離されておりなかなか見た目が渋い楽器となっております。ヴァリアブルシステムのバランサーに比べると2ピースモデルのバランサーの個体の方が重めの吹奏感の傾向があるのですが、こちらの個体はベル部のラッカーが剥離されているからか鳴り、レスポンスもよく、音色も柔らかめからエッジきつめ、またサブトーン気味まで幅広く柔軟に対応できる良いバランスの楽器となっています。こちらの個体に関してはオンラインショップにも掲載されているので気になった方はそちらもチェックしてみてください!
次はXO、ジョンフェチョックモデルについて語ろうかと思います…! TB担当 北澤 みなさんこんにちは!TB 担当の北澤です!前回に引き続き今回も細管テナーをご紹介していきたいと思います。 Vol.1のKINGに引き続き、今回Vol.2でご紹介させていただきますのは太管でもお馴染みVincent Bachです! クラシックやオケ、吹奏楽などでも定番の太管の42Bシリーズ、50Bシリーズなどをラインナップに揃えるV.Bachですが、細管テナーもKINGと並んで二大定番メーカーといっても過言ではないと思います。上記に並んでいるのはModel 16、Model LT16MGです。 こちらの16シリーズも数多くのスタジオミュージシャンやジャズプレイヤーが愛用しております。 前回ご紹介したKINGと比べると、ジャズからクラシカルなシーンまで対応出来る懐の深い音色の幅、音のツボや程よい抵抗感が特徴となっております。 またスライドクルークが”Bachクルーク”とも呼ばれる、曲がりが直線に近い形になっているのも特徴の一つでもあります。 Bach社はトロンボーンやトランペットなどの金管楽器の製造工程に特殊な熱処理を加えておりそれが”Bach”独特のサウンドに繋がっているそうでして、その熱処理のタイミングや温度・冷却の方法などは社外秘となっているそうです。 この辺りは歴史が長く古くから蓄積された数多のノウハウを持つBach社だからこそ出来る事かも知れません。 Model 16も愛用者が多くオススメの個体ですが、個人的に特におすすめしたいのはLT16MGです! Bachの細管テナーの中でも一番太い12.93ミリのボアサイズを持つニッケルライトウェイトのパラレルスライド、ベルはゴールドブラスベルといったバランスの良さを持ち、パッセージの反応の良さと暖かくて豊かな音色を両立したモデルとなっております!人気機種が為に、入荷する機会も滅多ありませんので是非是非! 上記画像では16,LT16MG共にバランサーを外してありますが、どちらも純正バランサーが付属します。特にBachはバランサーの有無で全くツボや鳴りが変わってきますので、ご試奏の際はぜひ付いた状態と外した状態でお試しくださいませ! 店頭では現在新品のModel 16、Model LT16MGが展示してあります。それ以外にも状態が非常に良い中古のTB600、また中細管ではありますが新品のModel 36もございます。 また私感ではありますが前回ご紹介したKINGとBach、こちらの二大メーカーですが好みが分かれる方が多くKing派とBach派で大きく二分されることが多い気がします。かくいう私もKing派です。もちろん中にはBachとKing両方吹く方も多いのですが、持ち替えや乗り換えをする方は珍しいのかなと…。 なのでこちらの二大メーカーを一度試奏して自身の好みを把握しておけば、他のメーカーを選ぶ指標になるかもしれません。 最後に4/3から値上げが告知されているBach、King、CONNですが3/7からとてもお得なキャンペーンが始まります! 購入を迷われている方、買うならまさしく今がベストタイミングです。この機会を逃さぬよう、ぜひジョイブラスへお越しくださいませ。 というわけでここからはいつもの余談コーナーです。 Bach社は歴史が長く、製造された工場及び生産年代でざっくりとNY Bach、Mt.Vernon Bach、(Early)Elkhart、現行Bachとありまして、特に初期のNY Bach、Mt.Vernon Bach時代に生産された個体は今でも人気が高く、状態の良いものとなるとかなりの価格になることも…。 また現行ではModel 12・16(細管)、36(中細管)、39(アルト)、42(太管テナー)、50(太管バス)がラインナップにされていますが、過去にはModel 6、Model 8、Model 26、Model 34、Model 45など様々なラインナップが存在していました。 特に後ろ3つのモデルはとてもレアです。実物を見たことが無い方が殆どではないでしょうか(Mt.Vernon の34と復刻版 34を二本持っている友人もいますが…) 更にマウスピースは生産された時代によっての区分が多いので(ディープピリオド、ドットCOOPやラージレター等)ここでは割愛させていただきますが、楽器本体と同じくNY BachとMt.Vernon時代に生産されたものは今でも人気が高く、数多くのメーカーがそれらを参考にして開発したモデルや、カップやリムをコピーしたモデルを制作したりしています。 上記画像は外観はSTORKオリジナルですが、カップなどはオリジナルをコピーしたNYコレクションのカップ断面図の画像です。
(STORK 公式サイト(英語)から引用) よく見ると左右が完全な対称ではなく微妙に非対称になっています。現在のように大量生産されていたわけではなく、職人たちによって作られていたわけですから同じモデルでも、良い意味でも悪い意味でも様々な個体差が生まれていたわけですが、逆にそれらが”良い”個体を生み出していたのかも知れません。 ちなみにBob ReevesのTBマウスピースのClarkeモデルですが、こちらも現在の6-1/2ALの原型となったClarkeをベースに制作されたモデルで、北澤イチオシのマウスピースでもあります。 ご来店のときは是非お試しくださいませ! TB担当 北澤 こんにちは!花粉の存在をじわじわと感じてきているTB担当 北澤です!世はコロナの影響で色々と大変になっていますが、みんなが手洗いうがいを積極的にするようになって逆にインフルエンザに罹患する方が減ったらしいですね。 マスク不足などで騒がれていますが、一番大事なのはきちんと手洗い、うがいをすることだと私も思います。 ちなみに手洗いは二回、うがいは口を三回すすいだあとに、ガラガラガラーと喉を三回すると良いらしいですよ! さてさて本題ですが、今回は案外選択肢が少なさそうで実はバリエーションやメーカーが多い細管テナーについて何回かシリーズに分けてご紹介していきたいと思います。 まず記念すべき最初にご紹介するのは、このメーカーなしでは細管テナーを語れない、ジャズやポップスで古くから現在まで数多くのプレイヤーに愛用されてきているKINGです。 Kingには2B、2B+、3B、3B+(左から順にボアサイズが大きくなる)のイエローブラスベル、ゴールドブラスベル、スターリングシルバーベルのバリエーションが存在します。また2Bと3Bではベルサイズも異なり、F管付きだったりSGXと言われる仕様も存在しています。 定番となっているのはなんといっても2B、3Bのモデルとなっています。 特徴としては、音が明るくレスポンスがとても良い楽器となっております。スタジオ系やポップス、ファンクなどのプレイヤーが愛用されている方が多いですね。この文章を書いている人もKingユーザーで、1940年代半ばのSilver Tone(2B)と2BのGP、1980年代の3B Concert(ラッカー)と三本持っています() 吹奏楽やクラシックなど吹いていて太管から移行する方、またあるいはより音が太めで息が入る楽器を好む方には3Bが、小柄であったりよりレスポンスの良さを求める方は2Bを好まれる傾向が強いかなぁ…と思います。 またこれを見ればすぐKINGだ!と分かる曲がった支柱。かっこいい…(心の声) 最初の一本としても、また生涯使い続ける楽器としてもいける楽器だと思います。 さてここからは余談なのですがKingの2Bと3B、こちらはモデルとしては長らく存在しているモデルなのですが時代の流れに合わせて細かくマイナーチェンジが行われています。 例えばメインチューニング管の支柱の接着方法や台座が変わっていたり(左が1980年代の3B "Concert"、右が現行品の3B) 古いものはベルサイズが多少小さめに作られていたり…。 もちろん彫刻やバランサーのデザイン、2ピースであったり3ピースであったり…。 また現在のKingの前身であるH.N.White King社の時代のものになってくるとベルサイズが2B、彫刻にも2Bと彫ってあるのにスライドは3Bサイズのボア、といったものも存在しています。これらの内容については語り始めると止まらなくなるのでぜひ詳しく聞きたい方はわたくし北澤まで直接お問い合わせくださいませ! 機会があれば吹き比べをしてみるのもいいかもしれません。年代によって音色やキャラクターがかなり異なってくるので面白いですが、ヴィンテージ沼は深いので要注意です! 現在店頭にはド定番の2Bと3Bのイエローブラスベルの新品、それと3B ”Concert”の銀メッキ仕上げの中古が並んでおります。 細管フェアは終わってしまいましたが、私が店頭にいる間は勝手に細管フェアやっていますので是非是非お越しくださいませ。 次回はこちらもなしでは細管を語れない、Bachについて語る予定です!お楽しみに! TB担当 北澤 |
JOYBRASSJoyBrassはトランペット・トロンボーンを中心とした管楽器専門店として、プロ・アマチュアを問わずプレーヤーの方々から寄せられる様々なニーズに応えられる存在を目指しております。現代の銘器から貴重なビンテージ品、そしてお求め安い金額の楽器まで様々な品揃えを心がけており、マウスピース、楽器ケースを含めたアクセサリー類にも力を入れております。また、インターネット通販も早くから行っており、全国各地から好評を博しております。 カテゴリ
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