みなさんこんにちは!TB 担当の北澤です!前回に引き続き今回も細管テナーをご紹介していきたいと思います。 Vol.1のKINGに引き続き、今回Vol.2でご紹介させていただきますのは太管でもお馴染みVincent Bachです! クラシックやオケ、吹奏楽などでも定番の太管の42Bシリーズ、50Bシリーズなどをラインナップに揃えるV.Bachですが、細管テナーもKINGと並んで二大定番メーカーといっても過言ではないと思います。上記に並んでいるのはModel 16、Model LT16MGです。 こちらの16シリーズも数多くのスタジオミュージシャンやジャズプレイヤーが愛用しております。 前回ご紹介したKINGと比べると、ジャズからクラシカルなシーンまで対応出来る懐の深い音色の幅、音のツボや程よい抵抗感が特徴となっております。 またスライドクルークが”Bachクルーク”とも呼ばれる、曲がりが直線に近い形になっているのも特徴の一つでもあります。 Bach社はトロンボーンやトランペットなどの金管楽器の製造工程に特殊な熱処理を加えておりそれが”Bach”独特のサウンドに繋がっているそうでして、その熱処理のタイミングや温度・冷却の方法などは社外秘となっているそうです。 この辺りは歴史が長く古くから蓄積された数多のノウハウを持つBach社だからこそ出来る事かも知れません。 Model 16も愛用者が多くオススメの個体ですが、個人的に特におすすめしたいのはLT16MGです! Bachの細管テナーの中でも一番太い12.93ミリのボアサイズを持つニッケルライトウェイトのパラレルスライド、ベルはゴールドブラスベルといったバランスの良さを持ち、パッセージの反応の良さと暖かくて豊かな音色を両立したモデルとなっております!人気機種が為に、入荷する機会も滅多ありませんので是非是非! 上記画像では16,LT16MG共にバランサーを外してありますが、どちらも純正バランサーが付属します。特にBachはバランサーの有無で全くツボや鳴りが変わってきますので、ご試奏の際はぜひ付いた状態と外した状態でお試しくださいませ! 店頭では現在新品のModel 16、Model LT16MGが展示してあります。それ以外にも状態が非常に良い中古のTB600、また中細管ではありますが新品のModel 36もございます。 また私感ではありますが前回ご紹介したKINGとBach、こちらの二大メーカーですが好みが分かれる方が多くKing派とBach派で大きく二分されることが多い気がします。かくいう私もKing派です。もちろん中にはBachとKing両方吹く方も多いのですが、持ち替えや乗り換えをする方は珍しいのかなと…。 なのでこちらの二大メーカーを一度試奏して自身の好みを把握しておけば、他のメーカーを選ぶ指標になるかもしれません。 最後に4/3から値上げが告知されているBach、King、CONNですが3/7からとてもお得なキャンペーンが始まります! 購入を迷われている方、買うならまさしく今がベストタイミングです。この機会を逃さぬよう、ぜひジョイブラスへお越しくださいませ。 というわけでここからはいつもの余談コーナーです。 Bach社は歴史が長く、製造された工場及び生産年代でざっくりとNY Bach、Mt.Vernon Bach、(Early)Elkhart、現行Bachとありまして、特に初期のNY Bach、Mt.Vernon Bach時代に生産された個体は今でも人気が高く、状態の良いものとなるとかなりの価格になることも…。 また現行ではModel 12・16(細管)、36(中細管)、39(アルト)、42(太管テナー)、50(太管バス)がラインナップにされていますが、過去にはModel 6、Model 8、Model 26、Model 34、Model 45など様々なラインナップが存在していました。 特に後ろ3つのモデルはとてもレアです。実物を見たことが無い方が殆どではないでしょうか(Mt.Vernon の34と復刻版 34を二本持っている友人もいますが…) 更にマウスピースは生産された時代によっての区分が多いので(ディープピリオド、ドットCOOPやラージレター等)ここでは割愛させていただきますが、楽器本体と同じくNY BachとMt.Vernon時代に生産されたものは今でも人気が高く、数多くのメーカーがそれらを参考にして開発したモデルや、カップやリムをコピーしたモデルを制作したりしています。 上記画像は外観はSTORKオリジナルですが、カップなどはオリジナルをコピーしたNYコレクションのカップ断面図の画像です。
(STORK 公式サイト(英語)から引用) よく見ると左右が完全な対称ではなく微妙に非対称になっています。現在のように大量生産されていたわけではなく、職人たちによって作られていたわけですから同じモデルでも、良い意味でも悪い意味でも様々な個体差が生まれていたわけですが、逆にそれらが”良い”個体を生み出していたのかも知れません。 ちなみにBob ReevesのTBマウスピースのClarkeモデルですが、こちらも現在の6-1/2ALの原型となったClarkeをベースに制作されたモデルで、北澤イチオシのマウスピースでもあります。 ご来店のときは是非お試しくださいませ! TB担当 北澤 コメントの受け付けは終了しました。
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10月 2024
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