眞田貿易は1995年2月に創業し、お蔭様で今年で25周年となりました。古いアルバムを見ていましたら懐かしい写真がたくさん出てきましたので、一部紹介をさせていただきます。当社と同じ年に創業したS. E. Shires と縁があって製造番号1番(#1001)を送ってもらったのは1995年の9月でした。開梱時のワクワク感を今でも覚えております。翌年の1996年に創業者であるSteve Shiresを訪ねました。 1996年当時Stephen Shires の自宅 地下室が工房となっています。1月のボストン郊外は雪深く、当日は摂氏マイナス17度でした。 ベル・フレアーの部分を切り出しています。Steve Shires 氏当時34歳。 Mr. Chuck Shepard 当時はKanstul 社で15年間楽器製作の経験を活かし、創業時メンバーの一人。現在でもShires社に在籍中です。 Shires Rotary Prototype 1996年に試作されたシャイアーズ・ロータリー、今見ますと通常の巻き方と違って興味深い。 創業時のメンバーはSteve Shires, Chuck Shepard とLouis Andersonの三人、みんな楽器を演奏する。 Louis さんはトランペットを吹いていましたので、当時からトランペットを作りたいと話をされておりました。 Shires社の職人たちはブラスプレイヤーがほとんどで Steve Shiresが25年間培ってきました技術は確実に職人たちが受け継ぎ、なおも進化をし続けています。 K.S. 世の中のみなさんは異なる業界で一所懸命お仕事をされて各々の持ち場を支えていらしゃることを思うと感謝の気持ちが湧いてきます。そんな中でお客様にご来店いただいて本当に私共はそれだけで気持ちが元気になります。ありがとうございます! さて、今日はオーストリアで作られているトランペット練習用消音器の紹介です。おかげさまで初回入荷分が完売し、今週第二弾が入荷してまいりました。私の自宅は東西南北をご近所の家々に囲まれ、以前昼間にトランペットをミュートせずに練習をしていたら西側の隣人が凄い勢いで雨戸を閉めていたというショッキングな出来事があり、それ以来は練習用ミュートをして練習していました。しかし、二ヶ月ほど前からミュートチューブという救世主が自宅に現れてきました。今までは練習用ミュートを使っていましたが、当然オープンでの吹奏感とかなり違い、普段の練習はそれでも良いのですが、本番があると二週間前からカラオケボックスへ通い練習をしていました。カラオケボックスの店員さんにいつも楽器を練習しますので他のお客さんと離れた部屋をお願いしたりして、しかし混雑してくると両隣に歌声が聞こえてきます。ということは当然自分のラッパの練習も隣には聞こえるし、同じフレーズをひたすら練習したりするのも気が引けるし、おまけに時々外から覗かれます。(覗かれないように部屋の死角で吹いてたりして・・・) そんな訳で防音室を購入すれば済む話ですが・・・今回ミュートチューブ を入手してから自宅での練習環境が変わりました。ポイントが貯まったカラオケボックスのカードは家族に即贈呈。自宅は木造一軒家で自分の部屋は二階にあり、練習中部屋の外からは練習音が聞こえますが隣の部屋でテレビを見ていても気にならない程度ということで、真下の居間では全く聞こえないようです。二ヶ月間使用しての感想は・・・ ベルの位置はミュートチューブの奥よりも少し手前の方が何故か消音率が高いし吹きやすい。先日長時間練習用に高さを調整できるバーチェアーを購入しました。私の場合は座る位置を若干高めにして、ミュートチューブ の角度を付けることで長時間練習を快適にセッティングしています。譜面台を左側に立て、譜面の位置が左下にセッティングすることで老眼の自分にはちょうど良い。湿度の高い夏場をこれでまだ経験していませんが、練習後は一応ミュートチューブの中に乾燥剤を入れております。そんなことでトランペットの練習環境が快適です。私の場合、カラオケボックスで一回二時間を練習すると約2,300円程料金がかかってしまいますので、30回程行くとミュートチューブが買えてしまう計算となります。さぁ、元を取って練習します。 K.S. ミュートチューブ(MUTE TUBE) https://www.joybrass.com/shopdetail/000000001545/ 30年程前私がまだ楽器業界に入って間もない頃、あるフルーティストの先生と一緒に海外へヴィンテージ・フルート買付の旅に行きました。
スタートはスイス→ドイツ→本命のフランス→イギリス→米国NY→米国西海岸→帰国と北半球を一周してしまいました。出発前に何度か勉強会を先生にやってもらい、コレクターさんとアポイントをとり無事にいろんなヴィンテージ・フルートを仕入れることができました。 フルートの先生のお話やコレクターさん達のお話から私はかなり勉強をさせてもらいました。各々のパーツの形状から何故その設計なのか、当時の時代背景などが実に興味深いものです。人間工学を勉強された設計なのではないかというくらい完璧な設計、各パーツの大きさや形状からフルーティストが思わずその楽器を手に取って吹いてみたいと思わせるようなデザインや美しい彫刻の入ったデコレーション等々のフルートたち・・・フルートというよりは芸術品ですね~というと、一緒に行った先生は”そうだよ、奏者が芸術家なら、楽器も芸術品であるべきだ”という先生の一言が今も忘れません。また、”懐古趣味はないので、現代の楽器も良い物を作っている。設計者や製作者たちがどれくらいの想いで作っているかが音にも出るね。”と話していました。ホテルの部屋で仕入れたフルートを見ながら一緒に酒を飲み、私はフルートを吹けないけどこの楽器は買いたくなります。というと先生は今タイムマシンがあったらどうする?と聞いてきたので、それはもう大金を持って過去へ行って新品の楽器を大量に買ってきます!と答えました。それなら今作られている楽器を大量に買いなさい。数十年後にそれらもヴィンテージになるよ。うむ~確かに!フルートに限らず楽器はみんな同じだな~と。その5年後私が独立するとは思いもしませんでした。 早いもので眞田貿易を創業してから25年が経ち、1年目にシャイアーズの製造番号1番を持ってあっちこっち国内出張へ行ったのはついこの前のようです。個人的にシャイアーズトランペットを10年前から使用していますが、これを機に25周年記念モデルを作ってもらいまして、スペックは以前の物とは違うのですが、かなり気に入っております、何よりも桜が描かれた特別な彫刻が良い!そうするといろんな思いからこの25周年記念モデルのトロンボーンも買いたくなりますね。いや、トロンボーン吹けないし、踊り子には手を出すな!って社員たちに叱られそうです。 K.S. |
JOYBRASSJoyBrassはトランペット・トロンボーンを中心とした管楽器専門店として、プロ・アマチュアを問わずプレーヤーの方々から寄せられる様々なニーズに応えられる存在を目指しております。現代の銘器から貴重なビンテージ品、そしてお求め安い金額の楽器まで様々な品揃えを心がけており、マウスピース、楽器ケースを含めたアクセサリー類にも力を入れております。また、インターネット通販も早くから行っており、全国各地から好評を博しております。 カテゴリ
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