ジョイブラスを運営しております眞田貿易(株)は1990年代に「ウルベン」を発掘し、全国の小売店さんを通じまして各方面に紹介をさせていただき、好評を博しておりました。しかしながら、今から 20 年ほど前に突如としてメーカは生産を休止。その高いクオリティと他にはないオリジナリティは年々評価を高めており、インターネットを中心とした中古市場での価格は異様なほどに高騰しておりました。
製作するための工具はすべて残されていたこと、そして技術者もまた健在であることから、弊社は長年にわり再生産を要望し続けておりました。そのようななか、スウェーデンを代表するジャズトラペット奏者として活躍し、自身も長年「ウルベン」を愛用してきた ラッセ・リンドグレンが「ウルベン」ブランドを買収することで、生産の再開が決定。変わらぬツールと方法によって、この夏より生産が再開されました。 |
再生産された「スタビー」(手前)、「ワウワウ」(奥) |
「ウルベン」ミュートは"ハシュハシュ"と呼ばれるカップミュートが有名ですが、もともとはワウワウミュートにこそ定評がありました。最初期のミュート(写真左)には「THE DIZZY GILEESPIE MUTE」というラベルが貼られており、事実ディジー・ガレスピーが推薦し、晩年まで愛用しておりました。ディジー・ガレスピーに限らず、M. デイビス、M.ファーガソンなどのビッグネームもまた使用し、近年は J.ファディス、W.ルーニーも「ウルベン」のワウワウを愛用していたことがインタビュー等で明らかになっております。
また、時代を先取りしていたと表することのできるスタビーミュートは、ワウワウミュートとして用いることのできるミュートです(ステムの付属はなし)。反応良く、セクションでの使用に適したデザインとなっており、ワウワウに求めるサウンドの変化を効果的に得ることができるミュートとして、再び注目を高めております。 |
左から「1960年前後に製造されたヴィンテージ」「1990年代の製作品」「生産再開となった個体」 |
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※ 素材はアルミとなります。クロームメッキ仕上げの素材はコパーとなります。