ち遂にMarshall Gilkes Modelが日本でも正式発売になりましたね!みんな気になっているMarhall Gilkes Model、一体どんな楽器なのか…! というわけで今回はS.E.Shires公式アーティストである高井天音氏をスペシャルゲストにお迎えいたしまして、 色々と吹き比べしていただきました!!今回ご用意したのは天音氏が普段ご愛用していただいている7YLW/T00LW(いわゆるジムピュー仕様)、Marshall Gilkes Model、Edwards 9189CF/T302-1/T3SS(Marshall Gilkes氏がEdwardsを使用していたときに愛用されていたセッティング)の3本です!新旧のマーシャルジルケスモデルが吹き比べできるお店、もしかしたら日本でジョイブラスだけかもしれません… まずは普段愛用されており、S.E.Shires細管トロンボーンの中でも人気の高いモデルとなっている7YLW/T00LWから改めて吹いてもらいました!ちなみに試奏に使ったマウスピースですが、こちらも普段からご愛用されているBob Reeves Crake(Mercuryブランク)です! ~スペック~ ・7YLW(胴部分に比べて縁部分が薄い素材となっており、ベル縁に半田が回っている2枚取りのライトウェイト仕様) ・T00LW(.500ボアのアウターがイエローブラスのライトウェイトスライド) ・リードパイプは通常のイエローブラス製2番パイプ ―――改めてこちらのモデルを吹いてみていかがでしょうか。 そうですね。まずなんといっても柔らかく、まろやかに感じる暖かめな音色が非常に印象的ですね。尤もこれを気に入って購入して今使っているわけですが…笑 あとは他の楽器と比べて吹いてみた時、例えばレコーディングなどで他のホーンセクションと一緒に吹いたときにしっかりと存在感が示せる楽器だと思います。 またアービー・グリーンやトミー・ドーシーのソロを吹く時、いわゆる古き良き音色を出す必要がある時も応じてくれる楽器です。操作性も高く、音色とのバランスが非常に取れているモデルだと感じますね。 ただ他の二本と比べて吹いてみると少し重さを感じる気がします。ここが柔らかく暖かい音色を持つポイントなのかもしれませんね。 ~スペック~ ・9189CFベル(最薄の23ゲージを更にダブルバフ加工して薄くし、熱処理を加えたタイプ。縁に半田が回っている2枚取り) ・T-302-1(.500ボアのアウター、クルークがイエローブラス製のライトウェイトスライド) ・T3(.500)SSパイプ ―――EdwardsのMarshall Gilkesモデル、セッティング的には3番のSSパイプといった部分以外は先程の7YLWに似ているかな、といった印象なのですが、実際に吹いてみてどうでしょうか 吹き心地が軽く、吹き手側にモニターされるサウンドもよくとても楽に吹ける印象です。音色ですが銀パイプということもあって、クラシカルな成分がとても多いかなと感じます。それと、WKがとても押しやすいです笑 通常のジャズシーンはもちろん、小編成の室内楽的なジャズに向いているような気がします。綺麗なサウンドを持つ楽器で、Maria Schneider Orchestraなどの現代的なコンテンポラリービッグバンドでソロを吹いたり、それこそLost WordsやSound Stories(Gilkes氏のアルバム)のような曲を演奏するにはうってつけですね。 ~スペック~ ・MGベル※1YLWDF(2枚取り、胴と縁が同じ厚さの素材で縁に半田が回っているタイプのライトウェイトベル、ベルカット仕様) ・T00(.500ボア、スリーヴの付いたスタンダードウェイトのスライドに、MGモデル専用の支柱。アウターはイエローブラス製) ・3番イエローブラスマウスパイプ(MGモデルは3番のみ付属) ―――先程はEdwardsのMarshall仕様を吹いていただきましたが、S.E.ShiresのMarshall Gilkes Modelはどうでしたか。 ベルカットのせいか、ベルが鳴るというよりかはベルに抵抗を感じる独特な吹奏感がありますね。 Edwardsもそうでしたが、クラシカルにサウンドを寄せてきている印象があります。 楽器の抵抗が程よいおかげで、ペダルトーンはめちゃくちゃ出しやすいです!低音域から高音域までストレスなく吹けますね。 また細かいパッセージも程よい抵抗のおかげでハッキリと吹けます。 ―――Edwardsの重めの銀パイプに軽めのスライドやベルといったセッティングとは異なり、S.E.ShiresのMarshall Gilkesモデルは息抜けの良い3番のイエローブラス製マウスパイプにスライドやベルカットのベルなど、リードパイプの材質が変わったせいか全体的に重めのセッティングになっている事が、程よい抵抗感を生み出していそうですね。 はい。ただ、S.E.ShiresのMarshall Gilkes Modelは音色がちょっと無機質でマットな感じを受けました。良い意味でも悪い意味でも現代ちっくなサウンドかな、と。 ―――良く言えばどのジャンルにも対応出来るようなサウンド、悪く言えば強い主張を持ったサウンドではない、という事ですね。これは表裏一体の関係ではありますが…EdwardsとShiresの両モデルではコンセプトが全く異なった楽器にも思えます。これはどれが良い悪い、という問題ではなく奏者が今何を求めているか、な気がしますね。 というわけでMarshall Gilkes Model吹いてみた!でした~。 コメントの受け付けは終了しました。
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