![]() みなさんこんにちはー!TB担当の北澤です!今日も天気が良く日差しが気持ちいですね!個人的にはもうちょっと涼しい方が好みですが、日光を浴びると幸せ成分を感じるセロトニンがドバドバと出るらしいのでそれはそれで嬉しい今日この頃です。 さて、みなさん最近はいかがお過ごしでしょうか。緊急事態宣言が解除され、密を避けながら会社や学校へと通うといった、徐以前とは変わった形ではありますが日常へと徐々に戻ってきているかと思います。 しかしながら楽器吹きにとってはリハやセクション練習、全体合奏等はどうしても密になってしまい、かといって一人で吹くとしても部屋でミュートを付けてしかできない、ミュート付けても家屋事情で吹けない、近場に練習できる場所がない・・・などなど難儀している方は多いのではないでしょうか。 僕もかろうじて家でミュートして吹ける程度ですが、ミュートを付けて練習し続けていると久々にオープンで吹いた時に抵抗感の違いやツボの違いで戸惑ったり…なのでたまに出社時間より早くきたり、仕事が終わった後に残って試奏室をお借りして練習したりしてなんとか頑張っています… 楽器を練習するという事のハードルが上がってしまっている現在ですが、こんなときだからこそ楽器を吹けない空き時間で日頃出来ていない楽器のメンテナンスをしっかりしてみたり、普段触れないような音楽ジャンルを聞いてみて見識を広げてみたりなど、色々と出来る事もあるんじゃないかな?と個人的にはポジティブに考えるようにしています。 というわけで突発「こんな時だから」シリーズ!書いていきたいと思います! 最初のこんなとき時だからシリーズは、お手入れについて書いていきます。 まずはベルセクションから。ベルセクションで特に多いのは「久々にケースを開けてみたらロータリーが動かなくなっていた」「ロータリーの動きが鈍くなった」というご相談です。もちろん単純なオイル切れで固まっていたり、緑青や汚れが発生していて固着している、または抜差し管のグリスがロータリーに流れ出して動きが悪くなっている…と様々なパターンがあり、基本はロータリーオイルを注しなおしたり、ロータリーを分解して洗浄したりといった解決方法があるのですが、それを未然に防ぐ画期的な方法があります…。 それは「ロータリーオイルをきちんと注すこと!」です。 『へいトム!おいおいどうしたんだい?このあ暑さで頭がおかしくなってしまったのかい?そんな当たり前の事を言ってどうしたんだ!?』 とついつい突っ込みたくなる気持ちは分かります。しかし一見基本的な事に見えるこれ、非常に大事です。 オイルといえば動きを滑らかにする為に使うもの。正解です。楽器を吹く前にオイルはきちんと注しましょう。 しかしながら、吹いた後にオイルを注す方って非常に少ないですよね。ここが肝心です。 吹き終わってそのままにしておくと、ロータリー内に残っている水分が緑青となってしまったり、汚れが固まって固着の原因となってしまうのです。 なので吹く前と、吹いた後の両方にオイルを注すのがおススメです。もうだばだばと流し込んであげてください。もしオイルを流し込んで下から緑色の液体が出てきている場合はロータリー内に垂れてきていたグリスが溶けて流れてきている時です。もちろん動きも良くなりますね。 こうしてオイルがロータリーにオイルが回っている状態であれば、水を弾いてくれますのでしばらく楽器を触るまでに期間が空いても、固着や緑青の発生を防いでくれます。 リペア目線で見ますと、オイルにはこういった楽器保護の効果の方が大きいですね…。 みなさん、面倒だとは思いますがオイルはこまめに注すようにしましょう!固着したりするともっと面倒なことになって修理費用もかかってしまいます…!以上、リペアからのお願いでした。 さてさて、お次はスライドセクションです。たまにZippoオイルを使ってガーゼを巻いたロッドでお掃除をしてください!という記事を書いたかと思いますが、意外と盲点になるのが内管の外側の汚れです。外管や内管の内側はスワブを通している方は多いと思いますが、内管の外側に残ったスライドオイルをきちんと拭き取る方は少数派なのかな、と思います。 こちらの画像をご覧ください。 見事にスライドの動きが死んでいますね…手を放してもスライドが落ちてきません!頑張って動かそうとしてもガッガッガッ、という動きですし、なんだか動かすたびにガサガサ音がします。
この状態になると「スライドの持ち方が悪くてスライドを歪ませてしまったのかな・・・?」と修理にお持ちになられる方が多いのですが、これ実は汚れとスライドオイルに含まれているシリコンが固まって動かなくなるパターンが殆どです! スライド内管の外側に白いカサカサとした薄い何かがついてるのを見たことはありませんか?あれはシリコンの塊です… 汚れはともかく、シリコンはスライドオイルを付けたままスライドを放置しておくとだと、乾いてこびりついてしまいスライドの動きが悪くなってしまいます。なので、スワブ(ロッド)を通したあとに内管もきっちり拭いてあげてください。 そうすれば汚れやシリコンが原因でスライドの動きが重くなるのを防ぐことが出来ます。 しかしながらきちんと吹き終わった後に拭き上げをしていても、シリコンは使っているうちにどうしても溜まってきてしまうものです。汚れに関してはZippoオイルを含ませたクリーニングロッドで掃除することで改善することが多いのですが、もし溜まったシリコンが原因でスライドが重くなってしまっているのだとしたら、薬品を用いたケミカル洗浄をする他ありません。シリコンが含まれているスライドオイルの宿命ですね…。 シリコンのが含有量が低いスライドオイルを使うというのもありですが、もう一つシリコンで動きが悪くなるのを回避する方法があります。 それは「シリコンが含まれていないスライドクリームを使う」事です。 『へいマイク!おいおいどうしたんだい?そんな当たり前の事を言うなんて(以下略』 そんな茶番はさておきスライドクリーム、使ったことがない人が殆どなのではないでしょうか? もしくは楽器を買ったときに付属してきたので使ってみたが、いまいち使い方が良く分からない、塗るのがめんどくさいetc... こう書くとデメリットしかないようにしか感じられませんが、スライドクリームは一度塗ってしまえばスライドオイルに比べてとても長持ちしますし、スライドの動きも快適!そしてシリコンが含まれていないので、上述したシリコンが原因のスライドの動きがわるくなるということはなくなるメリットもたくさんあります。 また塗る量は極めて少量なので、一つ買っておけばスライドオイルよりも経済的です! この度サニーミストでお馴染みのRoche Thomas社からスライドクリームが販売されましたので、ぜひみなさん一度お試し下さいませ。塗り方が良く分からない!という方には、スライドクリーム塗りの達人のTB担当大島が丁寧にお教えいたしますので、ぜひ店頭にお越し下さいませ。 ご購入はこちら!Roche Thomas スライドクリーム 何やら宣伝みたいな記事になってしまいましたが、次回は「Youtube音楽巡りのすゝめ」の予定です。こうご期待! TB担当 北澤 コメントの受け付けは終了しました。
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